『ぼっか煮』とは、川魚を一度素焼きにし、長時間かけてやわらかく、うす味に煮上げた保存食、甘露煮です。圧力釜を使用せず弱火で煮ている為、頭から尻尾の先まで捨てる事無く、お召し上がりいただけます。
うす味に仕上げてあり、お魚はやわらかく、頭から骨、尻尾の先まで、全て召し上がっていただけるのが、特徴です。
昔飛騨地方では、物資等を背負って運搬する事を、負荷・歩荷(ぼっか)と称し、運搬する人の事を、『ぼっかさ』(さ・とは、現在で言う、「さん」の意味)と呼んでいました。
生活必需品をはじめ、越中富山より信州へと、新鮮な『ぶり』を運び届けるのに、狭い山道を行き来し活躍しておりました。
それ故、現在も、この地の街道を『飛騨ぶり街道』とよび、『ぼっかさ』という名称は、馴染みの深いものです。
虹ますはサケ科に属する魚。実は外来魚で、1877年にカリフォルニアから日本へ卵が寄贈されたのが始まりです。
日本在来の渓流魚に比べると、比較的流れの緩やかな場所を好みます。ある程度高水温でも生息できる等、養殖が容易であり、通年を通して楽しめる川魚です。
虹ますの旬は一応、春から秋。その身は淡白でクセがなく、どんな調理法にも適応できる器用さを持ちます。ポピュラーなのは塩焼き、そして通は限られた環境で育った虹ますをお刺身でいただくとか。
しかし!もっとも虹ますを楽しめるのは甘露煮やホイル焼き、ムニエルといった濃いめの味付け料理!! ならば…と『ぼっか煮 さわ』が見つけたのが飛騨の伝統料理『ぼっか煮』でした。保存食として親しまれてきた『ぼっか煮』は、清流に育まれた川魚を季節を問わず楽しむことができる調理法のひとつです。
『ぼっか煮 さわ』は岐阜県飛騨市にある川魚養殖と食品製造を行っている会社です。 「川魚の良さを皆様に知っていただきたい!」そんな思いから、清流でしか生きられない川魚の養殖を始め、「川魚を余すところなく美味しく召し上がっていただくにはどうしたら良いか?」と試行錯誤を繰り返した末に辿り着いたのが、現在の『ぼっか煮』でした。
飛騨伝統の味にさらなる改良を重ね、うす味にやわらかく煮上げた『ぼっか煮 さわ』のぼっか煮は、小さなお子様からご年配の方まで「美味しい!」とすべて召し上がっていただける、飛騨を代表する逸品となりました。