長野県最北東、新潟県との県境にある栄村は、日本有数の豪雪地帯。その美しい景観から、「にほんのさと100選」に選ばれています。
近隣にはスキー場があり、冬はスキー、それ以外の季節は美しい自然を満喫すべく観光客が多く訪れる地域で、豊富なお宿や美味しいお食事処も魅力的です。
そんな穏やかな自然と共に生活する栄村は稲作が盛んで、「わら細工」が江戸時代より農家の冬仕事でした。そこで誕生したのが「つぐら」。つぐらとは、わらで作った容器のことです。赤ちゃん用の「ぼぼつぐら」、茶碗用の「茶碗つぐら」、野菜用の「大根つぐら」などが主流でした。
現代では、つぐらは長野県伝統工芸品に指定されています。今でも栄村では、おひつを入れる「飯つぐら」と猫が入る「ねこつぐら」を、伝統を受け継ぐ作り手さん達が作成しています。その仕事の美しさは、一流職人の手造りならでは。ファンの多い逸品です。
栄村ねこつぐらの特徴は、わらの網目の細かさです。網目が細かいことで、固くて丈夫になり形くずれがおこりにくくなります。
わらで作ったつぐらは、夏は涼しく冬は暖かいため、猫が快適に過ごせます。
中にお気に入りの毛布やタオルを入れてあげれば、さらに快適度UP!!
つぐら作りは、大変手間のかかる作業です。まずは、わらの選定に3日間かけます。わらたたきを行ないわらを柔らかくした後、一本ずつ葉っぱを取ったり皮を剥いてわらを芯のみにします。
そして、わらの太さによって使う場所別に選定していきます。その後、選定したわらを使い、作成に一週間位かかります。
栄村つぐら振興会では、出来上がったつぐらを点検し、A・B・Cの3つにランク分けします。一番優良品とされるAランクの作り手さんは、村内に5名ほどいらっしゃいます。
あずさ屋では、選りすぐりのAランクの「ねこつぐら」を販売いたします。
つぐら作り名人は、90歳のおじいさんです。おばあさんがわらの選定を行ない、おじいさんがつぐらを編んでいます。テレビ東京の「和風総本家」をはじめ、各種メディアに紹介されています。
保温性も通気性も抜群で、冬の寒さから愛猫を守ってくれる猫つぐら。
猫つぐらは作り手さんごとに微妙に違いがある、世界にひとつだけの作品です。
手作業で丁寧に編みこんでいるのでどこか温かみがあり、伝統工芸品に指定されたその美しさからインテリアとしても人気です。
栄町の猫つぐらには、『栄村つぐら振興会』で作成された証として、作り手さんの名前が表示された木札が付いています。そして、箱には可愛い猫の絵柄入り。特別な一品は、プレゼントにもおすすめです。